02 標準治療の副作用の緩和・実施後の再発予防
抗がん剤治療による副作用
抗がん剤治療にはほとんどの場合、副作用が伴うことを覚悟したほうがよいでしょう。
症状や発症頻度などは治療期間や抗がん剤の量、個人差などによってさまざまなので一概には断定できません。
また一言に副作用と言っても、本人が自覚できる副作用と、医師の検査などによって発覚する副作用の2つがあります。
患者本人が自覚できる主な副作用
- 吐き気
- 頭痛
- 嘔吐
- 食欲不振
- 口内炎
- 脱毛
- 末端神経障害(手足のしびれなど)
- 下痢
医療検査などでわかる主な副作用
- 白血球減
- 貧血
- 血小板減
- 肝機能障害
- 腎機能障害
抗がん剤治療を受けた患者にこれらの症状の全てが必ず発症するというものではなく、個人差によって出てくる副作用もそれぞれです。また副作用の重さにも個人差があり、副作用のレベルによって症状を緩和させる別薬品が投与されます。
副作用で肝機能障害など内臓にも影響が出てくる可能性もあるので、抗がん剤治療を続ける際には医師と相談をしながら、副作用についても患者自身がしっかりと知識を身に着けておくことが大切です。
監修:孫 苓献 広州中医薬大学中医学(漢方医学)博士・アメリカ自然医学会(ANMA)自然医学医師・台湾大学萬華医院統合医療センター顧問医師