このページでは、胆道がんについての基本的な情報と、抗がん漢方・天仙液を使用して胆道がんを克服した方々の体験談ページへのリンクを掲載しています。
胆道がんとは、脂肪の消化を助ける消化液「胆汁」の通り道(肝臓と十二指腸の間の肝外胆管、胆嚢、ファーター乳頭部)に生じるがんです。
肝臓で作られた胆汁は、胆管を通って十二指腸まで運ばれますが、その途中で一時的に胆嚢にたくわえられます。胆嚢は、洋ナシ型の薄い袋状の小さな器官で、肝臓から伸びる胆管に接続していて、胃に食物が入ってくると、胆汁を少しずつ十二指腸へ流し出します。十二指腸への出口(ファーター乳頭部)は、胆汁の逆流を防ぐためにふだんは閉じていますが、胆汁が流れてくるとわずかに開き、胆汁を十二指腸に送ります。
胆道がんは、近年、発症数が増加しているがんのひとつですが、初期症状が現れにくいため、早期発見が難しいといわれます。また、胆道には大きな血管や重要な臓器が隣接していることもあり、消化器系のがんの中では治療が困難とされています。がんができる場所によって大きく「胆嚢がん」「胆管がん(肝外胆管がん)」「乳頭部がん」の3つに分かれます。
胆道がんを発生させる危険因子とされるのが、胆道内に生じる結石「胆石」です。特に、胆嚢がん患者のうち50~70%が、胆嚢にコレステロール性の胆石をもっているといわれます。胆石のある人の5%以上ががんを発症しており、これは胆石のない人と比べると10倍以上の確率とのことです。胆石によって胆嚢や胆道にたまった胆汁が化学変化をおこしたり、胆嚢が炎症をおこすことでがんが生じたり、その素地をつくるといわれます。
また、胆管と膵管の合流部分の異常と胆道がんの発症に明らかな関係があることがわかってきています。この異常を先天的にもつ人の10%~20%が胆道がんを発症しているとみられ、これは、膵液が胆管に入り込み、胆管の粘膜を侵すことでがん化しやすくなるためと考えられています。
他にも、胆管の慢性的な閉塞、肝線維症、多嚢胞性疾患、ある種のウィルスや細菌、有毒物質、寄生生物などによって発生する大腸炎なども関係しているとされています。
がんが胆管を塞いで胆汁の流れを妨げるため、比較的早い時期から黄疸が現れます。がんの成長によって胆管が閉塞すると、その場所より上流(肝臓側)に胆汁がたまり胆管がふくらんでいき、ついには胆管を逆流して血管の中に入ります。これにより胆汁にふくまれている黄色い色素(ビリルビン)が血液中に混じり全身をまわり、皮膚や白目、口腔粘膜などが黄色く見えるようになります。
黄疸が現れるため、胆管がんは胆嚢がんよりも早く発見されることが少なくありませんが、黄色人種である日本人などは、初期の軽い黄疸を見逃してしまうこともあります。他の症状としては、腹痛、発熱、腹部不快感なども現れます。
がんの進行に従い、黄疸は次第に強まっていきますが、ときに強まったり弱まったりという消長をみせることもあります。血液中のビリルビンの濃度が高くなると、尿の中にも排泄されて、尿が茶色く見えるようになります。また、胆汁が腸に流れ込まなくなるため、便の色は白っぽくなります。血液に混じって胆汁の中の胆汁酸が全身をまわるため、皮膚のかゆみをおぼえることもあります。
CTでは、患部を輪切りにするようにX線撮影を行い、コンピューターで3次元画像に組み立て腫瘍の範囲や転移の状態を調べます。MRIでは、電磁石の磁場を利用して体内の水素の分布状態をみることで、がんの病巣を調べます。このように、CTとMRIでは得られる情報が違うので、両方の診断を行う事で、より詳しい画像診察が行えます。
これらによってがんが確認できたら、ERCP(内視鏡逆行胆管膵管造影)で、十二指腸への胆道の出口から細い内視鏡を入れて、胆道の内部を直接観察し撮影します。
手術でがんを切除することが決まったら、がんの病巣と周辺の血管の分布状態を撮影し、がんが門脈や肝動脈に広がっているかどうかを確認します。
がんが大きくなって胆管を閉塞するとその場所より上流側に胆汁がたまり、腫れてふくらみます。そのふくらんだ部分に針を刺して造影剤を注入して撮像することで胆管のつまったところの状態が確認でき、がんの場所も把握できます(PTC:経皮経肝胆道造影)。
同時に、腫れた部分にたまっている胆汁を吸い出す処置(PTCD:経皮経肝胆道ドレナージ術)を行います。これは黄疸の治療のために行われる処置ですが、その際に吸いだした胆汁を調べて(生検)がん細胞が含まれているかどうかの確認をします。
胆管にはそのまま胆汁を流し出すためのチューブを置いておき、細い内視鏡をこのチューブに通して胆管の粘膜を観察したり、内視鏡の先端にとりつけた器具で粘膜の組織を取り出し、状態を調べることもあります(PTCS:経皮経肝胆道鏡検査)。その他、MRIを利用してERCPと同様の検査を行う磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP)もあります。
これらの検査を行っても、胆管がんかどうかを完全に確認できない場合は、外科的な開腹手術により、胆管とその周辺にがんがあるかどうかを確認します。
がんが胆嚢内にとどまっている。
がんが胆嚢の周囲に一部広がっている。近くのリンパ節や隣り合う臓器(肝臓、胆管など)へ浸潤していることがある。
がんが胆嚢の周囲のⅡ期よりも広い範囲に広がっている。リンパ節への転移があり、隣り合う臓器(肝臓、胆管など)へ浸潤している。
がんが胆嚢以外の臓器に広がり、遠くのリンパ節にも転移している。肝臓などへも深く浸潤し、遠隔転移している。
がんが胆管内にとどまっている。
胆管と隣り合う臓器(すい臓、肝臓、胆嚢)などに浸潤していることもある。または、近くのリンパ節に転移している。
胆管と隣り合う器官、すい臓、肝臓、胆嚢などに確実に浸潤している。または、リンパ節転移もⅡ期より遠くのリンパ節に及んでいる。
がんは隣の臓器でもⅢ期よりも広い範囲に浸潤し、遠隔転移している。腹膜播種で腹水に血が混じることもある。
胆嚢と肝臓の一部、近くのリンパ節を切除(拡大胆嚢切除術)。胆管も切除する場合(肝門部切除術)は同時に胆管の再建(胆道バイバス術)も行う。さらに、肝臓の右葉全体を切除する(肝葉切除術)こともある。
肝臓を大きく切除する場合、手術前に切除する右葉に栄養を与えている門脈を塞ぎ、残る左葉に栄養が十分に届くようにする「経皮経肝門脈塞栓術」を行うこともある。がんを縮小させる、あるいは拡大を抑えるために、手術前、手術中、手術後に放射線照射を行う。切除が不可能な場合は、化学療法を行う。
がんが乳頭部に限局している場合に限り、乳頭部のみを切除。基本、膵頭部、総胆管、十二指腸につながる幽門側の胃の一部、十二指腸を切除する「膵頭十二指腸切除」を行う。総胆管に広く浸潤していない場合は、胆管の大きな切除を行わない事もある。
監修:孫 苓献
広州中医薬大学中医学(漢方医学)博士・アメリカ自然医学会(ANMA)自然医学医師・台湾大学萬華医院統合医療センター顧問医師
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