新しいがん治療として注目を集めるホリスティック医療に、また新たな方向性が開きつつあります。8月、台湾・台北市の台北シェラトンホテルで、『2008 アジア「天仙液」(複方漢方THL)に関する国際研究討論会』が開催されました。台湾をはじめ、日本、香港、フィリピン、タイ、マレーシアの医師・専門家による天仙液に関する研究報告が行われ、日本から出席した帯津良一先生の講演も注目されました。
研究討論会では、ホリスティック医療によるがん治療や抗がん漢方・天仙液の研究成果の報告を中心に、各国の医師・専門家によって、がん治療に関する意見交換が行われました。台北医大、台湾大学など、抗がん研究の国際的権威機関からの参加者とともに、日本からは、帯津三敬病院名誉院長・日本ホリスティック医学協会会長の帯津良一先生が参加。がん治療に新しい方向性を示すと注目されている漢方医学と西洋医学のそれぞれの長所を取り入れた統合医療への提言が、大きな注目を集めました。
帯津先生の講演内容(要略)
人間は、体と心と命でできています。英語で言えばBody、Mind、Spirit。ホリスティック医学は、それらを一体にして、人間を丸ごと捉えるもの。がんのように、体だけでなく心や命に深くかかわる病気は、西洋医学以外に、根本的な命・生き方などについても考えなければいけません。私が今の病院で26年間やっているのは、一人一人の患者さんに重ね合わせて体・心・命にはたらきかけ、人間を丸ごと捉えるもの。戦略的に丁人一人の人に合った方法を、話し合いながら作っていきます。様々な代替療法を取り入れていく中で、がん治療の中心的な役割を果たすのに使っているのが漢方医学です。漢方薬、針灸、食養生、気功の4本柱があり、漢方薬は重要な位置を占めています。患者さんごとに合わせて、色々な生薬を組み合わせて出している。
中でも、天仙液のような、しっかりした組み合わせができているものは、患者さんのニーズも高いです。
西洋医学が、治るか治らないかの結果しか求めないのに対して、漢方薬は心・命にはたらきかけて命のレベルを一歩一歩前進させるもの。医療にはエビデンスが大事ですが、心・命がかかわるものに必要なのはそれだけではありません。食べること、運動することなど、人間の基本的なところから説いていき、そこにサプリメントを加える。そんな積み重ねが大事なのです。
▲講演中の帯津良一先生
▲各国の医師・専門家と並んでディスカッション
▲出席の医師・専門家 台湾大学医学院・王萬波教授、台北医科大学・鄧文炳教授、台湾国家衛生研究所・頼基銘教授、香港大学中医学院・施祖栄教授、帯津三敬病院・帯津良-医博、タイ・オンコロジー大学・Narin Voravud教授、沙鹿童総合病院・葉啓源医師(研究報告発表順)
▲台湾民主記念館での中華国際癌病康復協会主催・2008がん友の会では気功実演も行った帯津先生