全がん協・がん生存率公表―厚生労働省研究班集計

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生存率の差が最大は肺がんの56.1%と21.9%

厚生労働省研究班(主任研究者・猿木信裕群馬県立がんセンター手術部長)は、がん専門病院などでつくる「全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)」加盟施設の一部について、施設別の胃、肺、乳、大腸、子宮頸(けい)の計5種類のがんで治療5年後の生存率を集計し、3日付でインターネットで公表した。うち19施設は実名入り。

肺がんで51.5~21.9%、胃がんで81.6~55.8%など、施設により生存率が20ポイント以上開く例もあったが、研究班は、生存率は患者の重症度に大きく左右される上、現在のデータ精度には限界があるとして「安易に生存率だけ比較しないで」と求めている。

基準が統一されていない「病院ランキング」情報が氾濫(はんらん)する中、一定基準でのデータで情報公開を進める一方、施設側や行政に信頼できるデータ蓄積の重要性を訴える狙いもあるという。

研究班は、平成11年と12年の2年間に初めて入院治療を受けた患者について全がん協の26施設からデータ提供を受け、(1)症例数が100以上(2)生死を把握できた追跡率が90%以上-などの基準を満たした施設の生存率を求めた。算出できた施設数は胃がん20、肺21、乳18、大腸17、子宮頸8。それぞれ1~4施設が施設名公表に同意しなかった。

公表データは、最も早期の1期から、進行した4期までの病期別生存率や症例数のほか手術率、早期患者が多いか重症患者が多いかを示す1期・4期比などを含む。

生存率の差が最大だった肺がんでは、大阪府立成人病センター(51.5%)と群馬県立がんセンター(21.9%)は29・6ポイントの差だったが、手術率も59.6%対28.9%と違いが大きく、群馬は手術できない重症患者が多かったことがうかがえるという。研究班の猿木部長は「生存率は施設の優劣を示すものではない。これで治療先を選ぶのではなく、医師と話し合う資料にして」と話す。

データ掲載のURLは
http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/

名称を公表した施設のうち、生存率が部位別で最も高い施設と数字は胃、肺、大腸がんが大阪府立成人病センターでそれぞれ81.6、51.5、83.0%、乳がんが栃木県立がんセンターの94.5%、子宮頸がんが兵庫県立がんセンターの85.9%だった。

産経新聞 (10月3日)より転載

名称を公表した19施設

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