大阪大学コミュニケーションデザイン・センター研究グループ調査
がん患者の約3割以上が補完代替医療(CAM)を利用し、5割が関心ある、または準備を行なっていることが、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター人間科学研究科医学系研究科の平井啓らの研究から明らかになった。
研究グループは、がん患者がCAMを利用する理由、及び、共通するメカニズムを探るために調査を行なった。がん専門病院の患者1、100人を対象に、質問紙調査を実施し、521人から有効回答を得たoその結果、17%の患者がCAM利用にまったく関心がない(前熟考期)一方で、関心かある(熟考期)が43%、利用準備をしている(準備期)が6%、利用を開始した(実行期)が14%、6ヵ月以上継続している(維持期)が20%と、潜在的CAM利用者が多数いることが明らかになった。
また、CAM利用に最も影響を与えるのは「家族の期待」で、メリットの認識が高いほど利用のステージが高く、デメリット認識が高ければ利用ステージが低く、態度を中心とする心理的要因が強く影響している。
研究グループは、CAMに関する情報提供の仕方により、CAMの利用ステージが変化する可能性を指摘し、情報提供のあり方を検討、体系を整備する必要があるとした。
健康産業新聞 1260号より転載