悪性脳腫瘍の再発抑える遺伝子を発見-山形大・国立がん研究センター

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悪性脳腫瘍の再発の原因となるがん細胞を再発の能力がない細胞に変える遺伝子を、山形大医学部と国立がん研究センターの共同研究チームが発見した。米専門誌「ステムセルズ」9月号に発表した。再発率の高いがん種に対しても、「根っこから絶つ」治療法の開発が期待される。

研究チームによると、悪性脳腫瘍の膠芽腫(グリオブラストーマ)は、最難治がんの一つ。国内の患者数は10万人に1人と言われ、がんの中でも進行が速く、死亡率、再発率とも非常に高い。

再発の原因は、腫瘍の中にあるごく少量の「がん幹細胞」と考えられており、ほかのがん細胞と違って無限に増殖を繰り返すほか、放射線や抗がん剤が効きにくい性質を持つ。「これまでのがん治療は、『地上の草だけを刈り取り、根っこが残っていたため、また雑草が生えてしまっていた』可能性がある」(研究チーム)という。

研究チームは、がん幹細胞と、ほかのがん細胞との違いを分子レベルで解明し、ほかのがん細胞で働いている遺伝子(Fox03a)が、がん幹細胞では働いていないことを発見。この遺伝子をがん幹細胞でも働くようにすると、ほかのがん細胞と同じく、新たな腫瘍を作る能力や、化学療法などに対する抵抗性が失われることが分かった。

研究チームは既に、この遺伝子を活性化させる薬剤を見つけており、動物実験を進めているという。山形大医学部腫瘍分子医科学講座の北中千史教授は、「がん幹細胞を『治療に反応しやすく、再発もできないがん細胞』に変えることで、再発を安全に抑制できる可能性がある」と話している。

(医療介護CBニュース2011年 9月7日)

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