国立がん研究センターは「積極的に運動する女性は、しない人に比べて乳癌になりにくい」という研究結果を発表した。
この研究は1990年と1993年に岩手・秋田・茨城・新潟・長野・大阪・高知・長崎・沖縄の各府県の10保健所地域に住んでいた40~69歳の女性約5万人について、2007年まで追跡した多目的コホート研究である。ちなみに「コホート」とは共通の性格を持つ集団のことで、「コホート研究」とは「ある共通点を持つグループ」と「属性を持たないグループ」を設定し、それぞれのグループにおける病気の発生率を比較して研究することである。
今回、平均約14.5年間の追跡期間中に乳がんに罹患したのは652人(対象者約5万人)。また、開始時と5年後のアンケートから、仕事の他に余裕暇運動を行う機会が「月3日以内」「週1~2日」「週3日以上」の3グループに対象者を分け、乳がんの発生率との関連を調べたという。
その結果、「週3日以上」の余暇運動を行うグループは「月3日以内」のグループに比べ、乳がんリスクが約3割低下することが判明した。
乳がんリスクと運動量の関連は、すでに海外の調査結果において報告されていて、研究班は「今回の研究結果は、日本人でも余暇運動に積極的に参加する人はしない人に比べ、乳がんになりにくいことを裏付けた。とりわけ、閉経後や太り気味の女性は、週1回でも余暇に運動を取り入れることが乳がん予防につながる」と指摘している。