つまり、正常な身体の組織を構成するはずの細胞が、突然変異によって極めて攻撃性の強い、悪い遺伝子を生んでしまうのです。この一個の細胞、つまりがん細胞が分裂・増殖を繰り返し、周囲に広がってしまいます。
がん細胞のたちの悪さは、たった1個が2個、2個が4個、4個が8個というように分裂・増殖を繰り返して、どんどん成長してしまうことです。
このようにがんは大きくなるにつれ、周囲にしみ出るように広がる性質(湿潤)や、体液、体腔を通して、他の臓器に定着して増殖する性質(転移)があります。
そしてコントロールが効かなくなった細胞が、勝手に分裂・増殖を繰り返し、湿潤や転移することで、正常な細胞や組織を破壊して、がん組織となっていくのです 。
がん組織は、他の正常組織が摂取しようとする栄養分をどんどん吸収(悪液質)してしまいます。その結果、身体が衰弱して、死に至るというのが「がん」という病気です。