がんとは一体、どんな病気なのでしょうか―。がんは特定の臓器や組織の病気ではなく、一般的な感染症でもありません。一言で言えば、「がんは細胞の異常な増殖によって生じる100種類以上の病気の総称」(「アメリカ国立がん研究所」によるがんについての説明)なのです。つまり、がんは異常な細胞(がん細胞)が成長(分裂・増殖)する過程で引き起こす、様々な障害のことになります。
腫瘍には「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」とがあることは、よくご存知だと思います。そもそも腫瘍とは、私たちの身体をつくっている細胞の一部が増殖してしまい、イボやコブのような塊りになったものです。その中で、発がん性の高い腫瘍がどんどん成長してしまう「悪性腫瘍」で一般的に「がん」と呼ばれています。
悪性腫瘍――がんができる原因は、一言でいえば「細胞の一部の遺伝子(DNA)の変異によるもの」です。人間の身体には本能的に防御本能があり、その一つとして解毒作用があります。その解毒作用のバリアを発がん性の高い物質が潜り抜けてしまい、体内に蓄積されると、細胞内にある遺伝子に異常な傷をつけてしまいます。この傷ついた遺伝子が細胞分裂を繰り返し、がんとなるのです。