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【がん治療】緩和ケアとホスピスの違い

緩和ケアとホスピスの違いについて

緩和ケアとホスピスはしばしば混同して認識されがちです。確かに、この二つは似ている面もあるのですが、基本的には異なるものです。ホスピスと緩和ケアとで同様とされるのは、患者や家族の身体的・精神的な苦痛を出来る限り取り除くケアを行うという点です。

では、この二つの違いとは一体何なのか?ホスピスは末期がん患者やAIDS患者など、死期が間近に迫ってている人たちの終末期ケアや、それを行う施設のことを指します。無理に治療や延命措置を施すことなく、患者とその家族の身体的な苦痛や不安を和らげるための手段を講じ、残された人生を豊かに、そして人間らしく自分らしく生きるためのケアを行うがホスピスの役割です。

緩和ケアはホスピスと異なり、病気の進行の度合いは関係なく、患者の苦痛を取り除くための支援をします。そのため、治癒の見込みのある早期がんの患者も対象となります。ホスピスでは通常、病気の治療を行うことはありませんが、緩和ケアは、がんの治療と同時並行で行うことが多々あります。中にはがんと診断されて早々に緩和ケアを受ける患者もいるようです。

緩和ケアを行うことで、抗がん剤の重い副作用が軽減されたり、治療に対する不安からくる精神面での苦痛などが取り除かれたりすることが多々あります。すると患者は積極的にがん治療に取り組むことが出来るようになり、良好な治療結果が得られるのです。また、ホスピスは患者の終末期ケアを行うため患者とスタッフとの関わりは比較的短期的なものです。それに対して、緩和ケアは早期がんから末期がんまで対象となるため、長期間に渡ってスタッフが患者やその家族と歩みを共にすることになります。そのため医療スタッフと患者の信頼関係がより重要となってくるのです。

混同されやすい緩和ケアとホスピス

緩和ケアとホスピスは異なるものであるのに、なぜ混同されやすいのか?緩和ケアは1990年にWHOにより「治癒を目指した治療が有効でなくなった患者に対するケア」と定義されました。ところが、2002年にはこの定義が「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対するケア」と改められました。1990年に定義された文言を見る限り、ホスピスと同様のものと受け取ることができます。こういった経緯がホスピスと緩和ケアが同一視されるようになった原因の一つであると言われています。

緩和ケアの問題点

緩和ケアの現場は恒常的に激務であり、人手不足が問題となっています。緩和ケアは患者の身体的なケアだけではなく、家族も含めた精神面のケアも必要となってきます。業務量が多いにも関わらず、病気の性質上きめ細かな対応が必要となるため、一般の病棟よりも激務であるとされています。それに加え、緩和ケアは専門性を有する治療であるため、医師や看護師としての経験が豊富であっても、この分野で即戦力となれるわけではありません。たとえば、痛みを取る治療一つとっても、がんに起因する痛みはとても複雑なため、単純に鎮痛剤を処方すれば良いというわけではないのです。緩和ケアには専門的な知識が必要となるため、人材を育成する必要があるのですが、ニーズに対して追い付いていないというのが実情です。

ホスピスの問題点

ホスピスは現状、末期がん患者とAIDS患者のためだけのものとして機能していると言わざるをえません。これらの病気以外の患者の中にもホスピスを必要としている人は存在します。また、自宅で最期を迎えたいという終末期患者が多く存在するにも関わらず、在宅でのホスピスの体制が整っていないという側面もあります。また、ホスピスは終末期の患者のための施設ということもあり、容体の急変などにも確実に対応できるようスタッフの配置が厚い傾向があります。しかし、ホスピスでは基本的に治療を行わないため、患者に請求できる医療費は一般病棟に比べて額が低く、経営が困難であるというのが実情です。ホスピスには解決すべき問題点が数多くあると言えるでしょう。

緩和ケアとホスピスの今後の課題

ホスピスは長らく、治療の余地がなくただ死を待つだけの患者が行きつく施設だというネガティブなイメージを持って見られていた時代があります。近年では少しずつ正しい認識が広まりつつありますが、それでもホスピスは医療から見放された人たちが集まる施設だというマイナスイメージが抜けきらないという面もあります。それに加えて、緩和ケアとホスピスとの違いを患者やその家族が把握していないケースが多いというのが現状のようです。そのためがん治療において有効性の高い治療であるにも関わらず、積極的に緩和ケアを利用しようとしないケースが多いようです。医師から緩和ケアを勧められると、自分には治癒の見込みはないのだと勘違いをする患者もいるようです。まずはそういった誤解を解き、がん患者が積極的に緩和ケアを行えるようすべきだと言えるでしょう。

監修:孫 苓献
広州中医薬大学中医学(漢方医学)博士・アメリカ自然医学会(ANMA)自然医学医師・台湾大学萬華医院統合医療センター顧問医師

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