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肝臓がんの抗がん剤治療と副作用について

肝臓がんに対する抗がん剤治療の目的

肝臓は通称「沈黙の臓器」と呼ばれており、肝臓がんを発症して発見される頃には、そのほとんどが末期であると言われるほど、異常に対しての自覚がでない臓器です。

肝臓がんの進行状況(病期/ステージ)には4つの段階があり、そのステージによって抗がん剤治療を行うか否かが分かれます。

それぞれのステージの状況と治療方法は以下の通りです。

ステージ1

状況:
①腫瘍が単発である②2cm以下である③血管に浸潤していない
上記3項目を満たしており、かつリンパ節や他の臓器に遠隔転移をしていない。
選択可能な治療法:
手術による切除・エタノール注入療法・肝動脈塞栓法

ステージ2

状況:
3項目のうち2項目を満たしていて、リンパ・他の臓器への転移がない。
選択可能な治療法:
手術による切除・エタノール注入療法・肝動脈塞栓法。

ステージ3

状況:
3項目のうち1つを満たしており、リンパ・他の臓器への転移がない。
選択可能な治療法:
エタノール注入療法・肝動脈塞栓法・化学療法・放射線治療・肝臓移植

ステージ4

状況:
3項目全てを満たさないか、リンパやその他臓器への転移がある。
選択可能な治療法:
対症療法・緩和療法に限る

肝臓がんの治療方法は原則手術による切除であり、がんの切除が困難な場合に抗がん剤やその他薬剤による化学療法が用いられます。

基本的にステージ2までは手術による切除が行われ、抗がん剤が用いられるのは手術が困難なステージ3以降です。

ステージ3・ステージ4での抗がん剤治療の目的は、主にがんの縮小・抑制となります。

肝臓がんに使用される抗がん剤の種類

肝臓がんは抗がん剤が効きにくい種類のがんで、ステージ3以降の肝臓がんに明らかに有効な抗がん剤はないといわれていました。しかし、後に肝動注化学療法という方法が考案され、肝臓がん患者に対する主流の抗がん剤治療として普及しています。肝動注化学療法とは体内にカテーテルを挿入し、肝動脈からより効率的に抗がん剤を肝臓がんに注入する治療法です。このときに使用される抗がん剤の種類は、以下の3パターンになります。

  • シスプラチン単体
  • 5-FU(フルオロウラシル) とシスプラチン
  • 5-FUとインターフェロン

肝動注化学療法が考案されてから、この方法で肝臓がんが消滅したなどの報告もされており、多くの注目を集めています。

肝動注化学療法で使用するフルオロウラシルは、全身化学療法で用いる量で投与すると、肝臓に大きな負担を与えてしまうため、量を抑えて使用します。
しかし、それでは肝臓がんに対して十分な効果が期待できないので、シスプラチンやインターフェロンなどと併用して投与します。

この治療方法は、局部的に薬剤を投与できるため、効果的かつ副作用を最小限に抑えられると考えられています。

しかし、大規模な臨床実験で得られた結果ではないため、まだ一般の認知度は低い治療法といえるでしょう。その他方法による化学療法は、肝臓がんに対しての効果が薄いとされています。

肝臓がんの抗がん剤治療による副作用

上述で解説した通り、肝臓がんの治療で用いられる抗がん剤は

  • シスプラチン
  • フルオロウラシル
  • インターフェロン

この3種類です。

放射線やエタノール注入療法・肝動脈塞栓法など、その他治療法と併用されることはありますが、肝臓がんの化学治療に関して効果が認められているのは、この3薬剤による肝動注化学療法になります。

この治療法に伴う副作用は、シスプラチン・フルオロウラシル・インターフェロン、それぞれの症状と同様です。これら3種類の抗がん剤を投与することで生じる副作用は、以下の通りとなります。

シスプラチン
  • 悪心
  • 食欲不振
  • 倦怠感
  • 骨髄抑制
  • 肝機能障害
  • 吐き気
  • アレルギー症状
  • 腎障害
  • 難聴
  • 耳鳴り
  • しゃっくり

シスプラチンの副作用で気を付けなければならないのが、腎障害とアレルギー症状です。特に腎障害は1度発症してしまうと、重篤になってしまう可能性が高いため、細心の注意を払わなくてはなりません。

また、吐き気や倦怠感なども長期的に続くようなら、医師に相談した方が良いでしょう。

フルオロウラシル
  • 骨髄抑制
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 肝機能障害

フルオロウラシルの副作用は主に消化器官を中心にしたものが多く、下痢や出血性腸炎などが代表的です。これらに伴って脱水症状など重篤な副作用となるケースがあり、場合によっては命に関わることもあります。
その他にも重度な骨髄抑制・間質性肺炎・うっ血性心不全・肝機能障害・急性腎不全なども報告されています。

インターフェロン
  • 頭痛
  • 発熱による筋肉痛や倦怠感
  • 食欲不振
  • 脱毛
  • 不眠
  • 間質性肺炎

インターフェロンは、外部からの病原体などに体内の細胞が反応して分泌するタンパク質を指します。薬剤のインターフェロンは、本来はウイルス性肝炎などの治療薬として使用されるものですが、肝動注化学療法でフルオロウラシルとの併用剤・抗がん剤としても使用されるようになりました。

副作用として注意するべき症状として、間質性肺炎や脱毛などが挙げられます。脱毛などの症状は、インターフェロンによる治療が完了すれば3カ月ほどで完治するので心配することはありません。

患者によってはうつ症状を発症するケースもあり、その場合は治療完了後にカウンセリングを受ける必要があります。

監修:孫 苓献
広州中医薬大学中医学(漢方医学)博士・アメリカ自然医学会(ANMA)自然医学医師・台湾大学萬華医院統合医療センター顧問医師

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