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【新連載】国際癌病康復協会理事が各国のがん専門医師と対談

国際癌病康復協会の陳海威理事が各国のがん専門医師15名と 対談した書籍『赢在決勝點(勝利を決めるゴール点)』から紹介

がんと闘う人たちを支え、がん撲滅活動を展開している国際癌病康復協会(本部・香港 王振国会長)の陳海威理事が、アメリカ、日本、香港、台湾、タイの5ヵ国のがん専門医師を訪ね、対談した書籍が出版され、新しい観点からの書籍として各国で注目されています。

本書では、各国の医師が実践されているがん治療や考え方から、がん統合医療、代替医療、漢方がん治療までが語られています。がん治療に対するセカンドオピニオンとして、また、一つの選択肢として参考になればと思いご紹介します。

連載を始めるにあたり、まず、著者の序文と推薦者の言葉を紹介し、著者が15名のがん専門医師と対談した内容を、国別に5回に分けて紹介していきます。

  • 【連載にあたって】序文と推薦者の言葉(⇒内容を読む)

    【序文】国際癌病康復協会理事 陳海威

    がん治療のもう一つの可能性として注目される漢方療法の展望

    【推薦の言葉】アメリカがんコントロール協会会長 フランク・コウジノウ

    がん治療における代替医療の重要性と漢方がん治療の占める位置

  • 【第1回】日本編(⇒内容を読む)

    【帯津良一 帯津三敬病院名誉院長・医学博士】

    身体、心、生命の人間丸ごと診るホリスティック医学を推進

    【阿部博幸 九段クリニック名誉院長・医学博士】

    標準治療の壁を打ち破ると期待される漢方がん治療

  • 【第2回】アメリカ編(⇒内容を読む)

    【Joyce O'Shaughnessy アメリカ内科医学会内科腫瘍専門認定医】

    西洋医学と東洋医学の融合による受益者は患者、医師、そして医学界

  • 【第3回】香港編(⇒内容を読む)

    【施祖榮 香港大学中医薬学院准教授・中医学博士】

    漢方薬の天仙液に関する研究試験で大腸がんに対する抗腫瘍作用を検証

  • 【第4回】台湾編(⇒内容を読む)

    【王萬波 台湾大学医学院微生物学科教授】

    中薬「天仙液」の基礎理論研究と実験によって得た抗がん作用

  • 【第5回】タイ編(⇒内容を読む)

    【Jakkriss Bhumisawasdi タイ保健省公共衛生部公衆衛生課総督察長】

    「タイ医学と代替医学部門」の目的は中西医統合によるがん治療

【序文】国際癌病康復協会理事 陳海威
がん治療のもう一つの可能性として注目される漢方療法の展望

近年、インターネットの発展や様々ながん治療方法の進歩などにより、がん治療に対するとらえ方、考え方にも大きな変化が生じています。現に、手術、化学療法、放射線治療などの標準的な治療法に加え、化学治療による副作用を考慮した結果、分子標的治療、遺伝子治療、ホルモン療法や免疫治療などが新たに生み出されました。とはいえ、医学理論や科学技術は目まぐるしく進歩しているにも関わらず、がんの決定的な治療法はいまだに究明されていません。各国においても疾病によって死亡した人のうち、がんによる死因は依然として首位に位置しています。いわゆる「がん時計」(どれくらいの時間ごとにがんによって命を奪われる人がいるかを指す)もだんだん短くなっているのが現状なのです。

患者の方から「私はただもう何年か健康に生きていたい」という切実な願望の声を受け、医学界はその閉ざされた扉を開き、がん治療法のもう一つの可能性について真剣に検討し始めました。それはすなわち「免疫と自然療法」と「漢方療法」です。国際的な場における「東西医学の融合によりがん治療を図る」というテーマに関する学術交流と会議は、医学界のみならず、各国政府の行政医薬部門からも高い支持を得ています。

過去18年間、がんと関わる仕事をしてきた中で、多くの友人ががんによってその尊い命を奪われたのを目にしてきました。しかしそれと同時に、多くのがん患者が力強く病に立ち向かい、余命宣告よりも5年、10年、中には20年も長く生きながらえる人もいたこともまた事実なのです。もちろん、健康な状態でです。この差異が私に一つのことを教えてくれました。がん治療そのものもとても重要ですが、それよりももっと早い段階で、多くの方が、がんについての正しい知識、正しい認識を持つことこそが、後期治療の成否を左右するキーファクターなのではないかということです。そのために、私は本書の執筆を考え始めました。ところが、書店の健康書籍と書かれた本棚には、一人の医師によって書かれたがんに関する著作は数多くありますが、東洋から西洋まで数多くの医師の意見を総合した本は、未だに一冊も見られないというのが実情でした。そこで私は、各国のがん専門医師を訪ね、どのようながん治療を実践されているのか、がん治療に対してどのような考え方を持たれているかなどを聞き、一冊の本としてまとめたのです。

私は、がん患者の方々がこの本を読んで、ある種の固定観念を持つことを一切望みません。読者の方がこの本と出会ったことで、自ら心を開き、視野を広くし、自分自身の治療計画を見つめなおして、新たな気持ちでがんに立ち向かうことこそが私の望みであり、そうすればきっと自分だけのがんへの対処法が見つかることでしょう。

最後に、インタビューを快諾してくださった各国の医師の方々に感謝を申し上げたいと思います。これらの対談は、私自身にとってもがんに関する知識の総復習となりました。この本の一人目の受益者は、紛れもなく私自身なのです。

【推薦の言葉】アメリカがんコントロール協会会長 フランク・コウジノウ
がん治療における代替医療の重要性と漢方がん治療の占める位置

私はこれまで、40年にもわたるがんとの闘いを経てきましたが、21世紀初期においても、がん患者とがんとの闘いは、未だに厳しさを極め、先行き不明瞭なものです。事実、依然としてがんには恐怖や絶望といった負の感情が付き物なのですから。第四期がん患者は、通常医療(標準治療)を受けた場合、その後5年間生存する確率はたったの15%から25%ほどしかありません。私の40年間にわたる経験の積み重ねから、通常医療を採用したからと言って、必ずしもそれが有効的とは言えないということが判明したのです。

現在、このような状況から各国では、通常医療を補完する、ないしは替わり得る医療として実践されている代替医療(CAM, Complementary and Alternative Medicine)による効果が、少しずつ注目と肯定を受けています。がん患者がCAMを通して良い治療効果を得られただけではなく、多くの医師もまたCAMから貴重な経験や成果を得られています。その結果、今やCAMはアメリカ国立がん研究所によってがんの正式療法として認定されており、これがCAMにとって重要な指標となりました。このように、代替医療の中にはがん治療への有効性が認められている療法もあり、これからのがん治療として期待されているのです。

歴史は我々に色々なことを教えてくれました。古代ギリシャの医師ヒポクラテス時代には、すでに植物および菌類の医学的な使用が記載されています。また、東洋医学(中国医学・漢方医学)は3000年の歴史と共に現在まで伝えられています。近年では、漢方生薬の医薬品も多くなっており、その有効性が注目されています。漢方薬の「天仙液」は、臨床試験などでエビデンスが立証されており、研究開発されてから30年を経て、世界各国で流通されている実績もあり、漢方がん治療として期待しています。

私は、陳海威さんと1990年代末に知り合ってから現在に至る中で、国際癌病康復協会の顧問を務めたことがあり、主に植物由来の漢方生薬など治療薬に関する意見を提供してきました。どのような医薬品も同様ですが、供給されるためには充分な検証試験、および効果が認められるような試験結果を伴っていなければならないと思うからです。

ハルステッド博士(Dr.Bruce Halstead,1920-2003)は著名な海洋生物学者であり、毒性学、薬用植物学の世界的権威でもあります。彼は、「天仙液」のような漢方薬の効果を認めるのとともに、それに関するさらに深い研究を行ってこそ、製品の効能や実用価値を高められると述べており、彼の意見に私も賛同しています。また、彼の著作である「漢方薬のがん治療における科学基礎理論(The Scientific Basis of Chinese Integrative Cancer Therapy)」は、彼の一生の中でも最も称賛に値する成果でしょう。ハルステッド博士は医学の観点から、我々に一つのことを教えてくれました。がん治療において、真正面からの対抗手段を取ればとるほど成功の確率が下がるのみであり、がん患者により多くの選択の余地を与えることこそが正しいやり方である、ということを。

私がアメリカがんコントロール協会を長きにもわたって務めてきた理由は、通常医療と代替医療との距離を縮めるためでした。そのため、『贏在決勝點』(『勝利を決めるゴール点』)という本の中で、この見方が詳細に説明されたことが、私にとって至上の光栄です。この著作が成功を収めることと、代替医療の考えが世間に広まることを心よりお祈り致します。この本は、各国の医者が患者を励ますだけの本ではなく、勇気と知恵と実用価値に満ちた著作と言えましょう。

  • 【連載にあたって】序文と推薦者の言葉(⇒内容を読む)

    【序文】国際癌病康復協会理事 陳海威

    がん治療のもう一つの可能性として注目される漢方療法の展望

    【推薦の言葉】アメリカがんコントロール協会会長 フランク・コウジノウ

    がん治療における代替医療の重要性と漢方がん治療の占める位置

  • 【第1回】日本編(⇒内容を読む)

    【帯津良一 帯津三敬病院名誉院長・医学博士】

    身体、心、生命の人間丸ごと診るホリスティック医学を推進

    【阿部博幸 九段クリニック名誉院長・医学博士】

    標準治療の壁を打ち破ると期待される漢方がん治療

  • 【第2回】アメリカ編(⇒内容を読む)

    【Joyce O'Shaughnessy アメリカ内科医学会内科腫瘍専門認定医】

    西洋医学と東洋医学の融合による受益者は患者、医師、そして医学界

  • 【第3回】香港編(⇒内容を読む)

    【施祖榮 香港大学中医薬学院准教授・中医学博士】

    漢方薬の天仙液に関する研究試験で大腸がんに対する抗腫瘍作用を検証

  • 【第4回】台湾編(⇒内容を読む)

    【王萬波 台湾大学医学院微生物学科教授】

    中薬「天仙液」の基礎理論研究と実験によって得た抗がん作用

  • 【第5回】タイ編(⇒内容を読む)

    【Jakkriss Bhumisawasdi タイ保健省公共衛生部公衆衛生課総督察長】

    「タイ医学と代替医学部門」の目的は中西医統合によるがん治療